消費税増税

消費税増税8%を控えて、住宅展示場はごった返しているそうで、
週末は結構とんでもないほどみたいですね。
アベノミクスも拍車をかけているのでしょうか!(うちは実感ないけど・・・)
さて、ホントに増税前に建設するのがお得なのか?というトピックが結構ネットにも出ていたりしてします。

お客さんにもよく聞かれますが、なかなか読みづらいところです。
過去の5%増税時を思い返すと、駆け込み需要による単価高騰、職人不足、工期不足などが実情としてあり、そして増税完了後は、急激な需要減少によって、適正価格化や減額してくれたり、工期も余裕があり、職人さんも追われることなく丁寧に仕事をしてくれていたという実感があり、結果としては、増税分程度は十分に取り返していると感じました。

今回は、10%増税も後に控えているし、金利の上昇傾向もあり、前回と全く同じ状況とは言えませんが。
そんなことを考えていて、ちょっと住宅着工数(国土交通省)の統計値を見てみました。

住宅着工数_2013

昨年の総数は約88万戸とかなり着工総数は減少してきていて、
今後100万戸を超えることはかなり難しい状況。
「人も減り家も減る」、量は足りて質の時代と言われるのがよく分かりますね。

消費税との関連で見ると、持家が、5%反動で急激に減少した平成9年で約45万戸、リーマンショック時の平成20年で約31万戸です。昨年が約31万戸ですので、平成9年に約14万戸マイナスとなっています。

我々設計事務所が係ることが多い「持家」では、平成13年(約38万戸)から昨年まで30万戸台で徐々に減少傾向で推移してます。
大観すると、以前の駆け込み需要があった平成8年の約64万戸(持家)まではどう考えても増加しそうにないなと感じますね。

お施主さんも冷静に考えておられる方も多いし、増加したとしても40万戸を切るのでは!
便乗値上げが無いことを祈りたい。

ただ50万戸以上着工数があった以前と比べ、職人さん不足が顕著なのは確かで、その影響が実際の現場で工期不足や手抜き工事などに繋がらないことを祈るばかりです。