『剣客商売』 小兵衛 隠宅づくり
2013.09.30 いよいよ消費税増税の経過措置期限となりました。急いで新築、リフォームの契約をされている方もおられるでしょう。
そんな中、大好きな作家、池波正太郎先生の「剣客商売」を何度目かの再読中。
主人公 小兵衛の「隠宅」が小雨坊の点け火により焼失。(詳しくは、「剣客商売(二)辻斬り」をご一読)
そして、手の良い大工棟梁とゆっくりと間取りなどを打合せながら、ふっと思いついたアイデアを付け加えていき、隠宅の再建。図面を見ながら60歳を過ぎた小兵衛が、「家を建てるのがこんなに楽しいものとは、思わなかった・・・」とポツリ。
小説を読む限り、茅葺平屋建てで、居間、寝間、台所+土間?、風呂場、厠、納戸、縁側といったところ。
そして納戸(押し入れ)には、隠し扉有り(笑)
何かと無頼者に襲われるので、小兵衛の若い後妻おはるさんが逃げる!
こんなにゆっくりと楽しみながら、家を造れれば、さぞ楽しいでしょうなぁ。
一緒に設計したいものです・・・
江戸時代は、当然「消費税」無いしね。ただ住宅ローンもないので、やはりお金がある商人や庄屋さん以外は、そう簡単には、建てられないでしょうね。昭和初期でも東京では借家がほとんどだったというし。
これから3月まで、多くの家が建てられると思いますが、時間の無い中で良い計画&工事を進めるのは、生半な事ではないので、きっと色々な苦労話が出てくるかと思います。されど負けずに、楽しい家づくりをしてほしいですね。