「納得できる家をきちんと創る。」ということは、建て主にとっても手間もかかり大変なことも多いです。
でもそうやって完成した家では、間違いなく楽しい暮らしが待っているはずです。
私は、設計を始める際にいつもお施主さんに質問します。
「暮らしの中で好きなシーンは、何ですか?」って!
陽だまりのテラスで遊ぶ子供たち・・・
キッチンから垣間見える夫と子供たち・・・
休日の午後ゆっくりと飲むコーヒー・・・
ゆったりと浴室で楽しむ読書・・・
友人たちが集まってのパーティー・・・
人生は思いのほか短いもの!
その貴重な時間を自分たち家族が気に入った、”自分たちらしい住まい”で、
楽しい時間を家族でたくさん過ごしてほしい。
そして夢のシーンを実現してほしいと思っています。
住み込んでいくうちに、いろいろな新しい発見や暮らし方などを見付けながら
次第に何とも気持ち良い自慢の我が家になっていく。
そんな「ソコハカトナク-いい家」を創りたい。
私たちは、次の5つのポイントを大切にしています。
住宅の設計では、お施主さんとの意思疎通が何より大切です。
私たちは、これから新しく創る建物自体に関する要望については勿論ですが、趣味や生活習慣、価値観その他の様々な話題についても、
お施主さんと何度も話し合いながら「自分たちの住まいに本当に必要なもの、大切なもの」を見付けていく住まいづくりを大切にしています。
住まいには、まず家族を守るシェルターとして「安全」であることがまず求められます。
私たちは、規模や構造種別に係らず、構造設計事務所に協力パートナーとして参加してもらい、構造設計者の経験、知識を積極的に計画に取り入れて、
しっかりとした技術的な裏付けのある計画を行っています。
生活習慣や身体的な感覚や身体寸法、運動能力、障害の度合いなど、当然人によって違いがあります。
住まい手の特徴を理解した上で、棚やキッチンの高さ、手すりの位置、階段の蹴上げ、利用する素材選定など、
ちょっとした点に気を使うことで、人に優しい過ごし易い住まいになります。
また住まい手自身も歳をとるものです。長いスパンで使って快適に暮らして頂けるように、バリアフリーやメンテナンスなどの長期的な視点も大切にしています。
大袈裟かもしれませんが地球上に二つとないものですから、その土地は独自の性格(特性)を持っているといえます。
光の通り、風の通り、音の通り、視線の通り、街並みの色相い、地の性格、法律も・・・
また個々の住宅も「街」を形づくる大切な1ピースであり、表通りからの建物の立ち姿もとても大切です。
その敷地がもっている特性やポテンシャルを最も活かして、住み手の要望を実現していきたいと思います。
快適な住まいは、あまり無駄なエネルギーを使わないで済むものだと思います。断熱性、気密性を確保した上で、日当たりや風通しなどの自然のエネルギーを効率的に取り入れ、
有効利用することで、省エネルギーでありながらも快適な住環境を実現することを目指しています。
そして四季の移ろいを感じられる気持の良い住まいにしたい。